3月10日はムイナクというアラル海沿岸の街へ日帰りで行く日。



でも、ムイナクにはアラル海は無い。どういうことかというと、アラル海は灌漑用水での過剰な取水によって干上がってしまっている。



つまり、人間が犯した重大な過ち、負の遺産を見に行くということですm(_|_)m




















朝起きて、チャータータクシーの手配を頼もうかと思ってスタッフに相談したら、



「一人でチャーターすると90ドルもかかってしまうよ。バスで行った方がいいよ」



と提案される。



そんなことは分かってるわい!バスで行くと、帰りのバスまでの時間が2時間しかなく、十分見学するには全く足りない。



普通はハイシーズンの夏に来て、シェア友を探してチャーター代を安く上げるんだけど、今はオフシーズン。一人で高くついてしまうけど、仕方が無い。それくらい行きたかった場所なのだ!



あと、昨日この宿でチャータータクシー手配するから宿代安くしてくれたはずなのに、忘れとるんだろうか・・・。



ということで今のところ、この旅で最大の出費、チャーター代に90ドル払ってムイナクへ出発ですm(_|_)m







 












ムイナクまでの道は、本当になーんも無い。



春〜夏に来ればアラル海を消滅させた原因の綿花畑が広がってるみたいなんだけど、今はまだ3月上旬。まだ枯れ果てた農地が広がってるだけ。



で、2時間ほどでムイナクへ到着。



このムイナクという街はアラル海での漁業で生計を立てていた街。今はアラル海は消滅しているので漁業はできない。



街は魚の加工工場の廃墟なんかが溢れてたりする。



この加工工場の廃墟に、ワイはどうしても行ってみたかったんだけど、やっぱりどこの国も廃墟は立ち入り禁止。



無理にドライバーへお願いするとドライバーへ迷惑がかかってしまうので泣く泣く諦めです。外観の写真は撮ってあったんだけど、まあ・・・カメラ無くなってしまったんで残ってません泣



そういえば、ムイナクへ近づいてきた頃、「ようこそムイナクへ!」的なボロボロの看板に魚のイラストが書いてあって、ほんとなんか・・・栄枯盛衰ってこういうことなんだなぁ・・・と。




















ムイナクに着いて、最初に役場前の資料館へ。



ここはアラル海の環境破壊について、かつてのムイナクの街の発展ぶりについての展示がある。



この資料館で昔のムイナクの映像を見せてくれるのですが、これがなんか・・・



なんか文章には表せられないです。それくらい重ーい映像。でも人間として、見ておいた方が良いと思える映像でした。




















次はこの日帰り旅行の目的、干上がったアラル海へ。資料館から車で5分くらいです。




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まあ、当然だけど何も無い。何も無い場所を見に来たんだから何も無いのは当然。
巨大な湖が干上がると、砂漠になるわけです。



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でも、ここがかつて水の底だったことの証拠。



そしてこの近くは水位の後退についていけず、打ち揚げられ放棄された船が集められた「船の墓場」があります。


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↑の写真、奥のほうが断崖絶壁になってますが、かつてはあの辺りに海岸線があったそうです。





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なんか、栄枯盛衰を見て「悲しい」という感情は湧いてこなかった。



それよりも、人間はこんなに簡単に環境を激変させることができるのか、という「衝撃」。



このアラル海が干上がった砂漠では、農業ができないんだそうです。



原因の一つは、かつてここがアラル海だった為の塩害。



そして二つ目に、昔アラル海があったころ、アムダリア川上流の綿花畑で使われた農薬を大量に垂れ流していた為の土壌汚染。



ムイナクの街はアラル海が無くなったことで気候が変動してしまう。昔は水があることで安定した気候だったはずが今は砂漠なので砂嵐が吹き荒れるようになる。



で、砂嵐でこの汚染された砂を浴びるので、健康被害が発生し、平均寿命もウズベキスタンの他の地域より短いそうな。



なんか、環境破壊の行く末を見せつけられた感じ。地球の未来って、こんな感じなのかな。



そういえばジブリ映画の風の谷のナウシカは、ここのこともベースになってるんじゃないかな。



土壌が汚染されててどうしようもない、空気も汚染されてるし。



風の谷の近くに流れる川も「タリア川」で、このアラル海に流れていた「アムダリア川」と名前も似てるし。 















 でも、さらに衝撃的なのは、灌漑用水を整備し、このアラル海の消滅を引き起こした張本人「ソ連」は、過剰取水によって、アラル海が消滅することはわかっていたということ。



つまり、人間自ら進んで環境破壊への道を進んでいたんです。



当時はとにかく中央アジアのこの辺境に、産業を根付かせ、住民が食っていけるようにさせることが最優先だったんだそうな。



 人間もまた自然の一部なら、人間が自ら進んで行った環境破壊は、それもまた自然の一部なのかな・・・と複雑な気持ちになってしまいました。。。




















とまあこんな感じでムイナク観光は終わり、一路ヌクスの街へ。



このまま帰っても15時頃にヌクスについてしまって暇になってしまうので、ドライバーがヌクスの近くにカラ(城塞遺跡)があるから連れて行ってくれることに!!



この地域はガイドブックも超しょぼくて事前情報が何も無いのでワクワクです笑



着いたのはなんと墓地。小高い丘に墓がわんさかと。



この丘の頂上にモスクの跡や、昔の王のとんでもなく立派な墓が残ってました!



ほんと、写真があれば・・・写真があれば・・・。



で、最後にこの丘の頂上からすごい景色がみれるって言うんで見てきました。




















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!!!!




















なんとこれ全部お墓!!!



 携帯のしょぼいカメラで撮った写真しかないので表現できてませんが、この丘ぜーんぶ小さなモスクみたいな屋根付き一戸建ての立派なお墓がひしめきあってる!



さながら死者の街。



墓地だから言葉の表現が不謹慎かもしれないけど、壮観。感動。



ムイナクでは衝撃を受けたけど、こちらは感動できて、今日は本当に満足でしたm(_|_)m




















宿に帰って、新館でインターネットしていたら、現地のビジネスマンがお茶ご馳走してくれた!



それもお茶ご馳走して絡んでくるというわけでもなく、挨拶しただけでどっかに行ってしまって、
「当然のように外国からの客人をもてなしただけ」という感じ。超スマート!!かっこいい!!



ワイもこういうこと出来るような人になりたいですわ!!



そしてまだインターネットをしていると、なんとムイナクで会ったフランス人ご夫婦が。



どうやら同じ宿だったようです。



むむ・・・・。



だったらタクシーシェアお願いすればよかった。゚(゚´Д`゚)゜。



てか宿のスタッフも、他にもムイナクヘ行く人いるなら教えてくれればいいのに・・こんちくしょう・・・。



でも、夕食はこのご夫婦と、ご夫婦のドライバーとご一緒させてもらえましたm(_|_)m



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 名前はわからないんだけど、この地域の伝統料理とのこと!



そしてこのご夫婦、タクシーを数日借り切って、ウズベキスタンを一周旅行しているそうな!超セレブ!!



なのでドライバーもずっと帯同して同じホテルに泊まってるんだそうな。こういう旅、楽しそうだなぁ・・・。



さらに、このドライバー、ワイが新婚との理由でワイにウォッカを注ぎまくる笑



フランス人ご夫婦の方が確実に酒は強そうなのにワイ、集中攻撃される笑



結局ワイ、部屋に戻ったら即死、翌日飛行機に乗って移動なのに荷造りもせずにスヤスヤ眠ってしまいました・・・汗



【今日の宿】
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 ホテル ジペックジョリ  ツイン:80,000スム

Wi-Fi:無 新館のジペックジョリ2には有り。そこで使わせてくれます。
エアコン:有
テレビ:有 BBCが見れる。
ホットシャワー

安宿じゃなくて普通のホテル。超広い!&清潔!!