リアルタイムでは9月16日、一時帰国中ですm(_|_)m



かなり前の記事に書きましたが、ワイ、前職は空港や港で輸入通関の仕事をしていましたm(_|_)m



旅行中、そのことを話すと「お土産に何を持ち帰ってはいけないの?」や、「ワインを持ち帰りたいのだけど、どのくらい関税払うことになるの?」といった質問を受けることが多々ありました。



なので今回の記事では

①「旅行者の目線」からみた、お土産を買う際、気をつけること
②実際免税範囲を超える量のワインを持って帰ってきましたので そのレポート

をまとめたいと思いますm(_|_)m



 








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①「旅行者の目線」からみた、お土産を買う際、気をつけること



まず前置きですm(_|_)m



今回「旅行者の目線」からみた、とさせていただきましたが、今回ワイがまとめさせていただくのは「旅行者がお土産として持ち込みそうなもの」の中で限定させていただきますm(_|_)m



というのも旅行者がお土産として日本に持ち込みそうなものと、海外在住者が日本に帰国時に持ち帰りそうなものでは、モノが全然違うからです。



なので今回は旅行者がお土産として日本に持ち込みそうなものの中で、注意しなくてはならないことをいくつか書かさせていただきますm(_|_)m
海外在住者さんが日本に帰るときは、国際宅配業者を使うと思いますので、その業者に聞いてみてください。詳しく答えてくれるはずです。







【帰国者全員がやらないといけないこと】



日本に入国する前に、飛行機の中でこいつが配られます。



これは「携帯品・別送品申告書」というのですが、持ち込みが禁止・規制されているものを持っていないか、免税範囲を超える物を持っていないか、を申告するものなのですが、



このフォームを埋めて日本の空港の税関職員に提出することは、すべての帰国者必須です!



ご家族・ご夫婦の場合は代表者が1枚だけ出せばいいのですが、



たとえば友達同士の旅行だと、グループで1枚は不可。それぞれ各人での提出が必須です。まあ、この辺りはちょくちょく海外行ってる人だと当たり前かもしれませんね・・・。











【お土産として買ってはいけないもの】


日本に帰国した際、税関で荷物チェックをし、税関からせっかく買ってきたお土産を没収される・・・
これは旅行者として最も避けたいことですよねm(_|_)m



なので「日本に持ち込めないもの」=「お土産として買ってはいけないもの」として



ちょっと注意点を書かせていただきます。



日本に持ち込めないものについては、税関のサイトに詳しい説明がありますので、引用させていただきます。






  • 麻薬、向精神薬、大麻、あへん、けしがら、覚せい剤、あへん吸煙具
  • 指定薬物(医療等の用途に供するために輸入するものを除く。)
  • けん銃、小銃、機関銃、砲、これらの銃砲弾及びけん銃部品
  • 爆発物
  • 火薬類
  • 化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律第2条第3項に規定する特定物質
  • 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第6条第20項に規定する一種病原体等及び同条第21項に規定する二種病原体等
  • 貨幣、紙幣、銀行券、印紙、郵便切手又は有価証券の偽造品、変造品、模造品及び偽造カード(生カードを含む)
  • 公安又は風俗を害すべき書籍、図画、彫刻物その他の物品
  • 児童ポルノ
  • 特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、著作隣接権、回路配置利用権又は育成者権を侵害する物品
  • 不正競争防止法第2条第1項第1号から第3号まで、第10号又は第11号に掲げる行為を組成する物品




  • ・・・・・。



    なんのこっちゃ?( ´∀`)つ



    てなると思います笑



    簡単に書くと、



    麻薬やら大麻、武器、ムフフな本(ww)、偽物は日本に持ち込み一切禁止!ということですm(_|_)m



    で、旅行者が特に気を付けないといけないのが、「偽物」は日本に持ち込み一切禁止です!!!



    薬物や武器を日本に持ち込もうとした人に出会ったことは一度もありませんが、



    偽物を平気で買って、日本に持ち込んでいる旅人さんの多いこと多いこと!!



    偽物を買うというのは、正規品の価値を下げるという重大な犯罪ですよ!!!



    具体的にはバッグ、サングラス、ビーサン、Tシャツ。



    旅行者さんが買いそうなのは上記の4品あたりだと思います。



    で、偽物といえば「海賊版」ももちろん日本には持ち込み禁止。



    海外でよくみる、1枚のCDに何百曲も入っているCDや、1枚のDVDに5作品くらい詰め込んであるDVD.



    あれも日本には持ち込み禁止です!!!



    旅人の皆さん、偽物・海賊版は買ってはいけませんよ!!!










    次に、税関のサイトでは「輸入が規制されているもの」という項目が説明されています。



    つまり条件をクリアすれば日本に持ち込めますよ、ということなのですが、この条件をクリアするのは普通の旅行者であれば面倒くさいことなので、現実的にはこれも「日本に持ち込めないもの」です。



    お土産で買ってきそうなもので、これに該当するものをいくつか書いてみますm(_|_)m







    象牙製品



    東南アジアや中国でよく見るような気がします。ツアー で訪れるような大きなお土産屋に売ってることは滅多にありませんが、自由旅行者が訪れるような道端の小汚いお土産屋ではわりと見かけます。



    象牙はワシントン条約で輸出入が規制されているので、 買ってはいけません。





     
    ビーフジャーキー》 



    ヨーロッパやオーストラリアは本場だし、保存の効く唯一の肉製品なので、お酒のおつまみに・・・とお土産で買ってきたくなりますが、ビーフジャーキーも輸入が規制されています。



    正確には肉製品が検疫の対象で規制されているのですが、まさか生肉を持ち帰ろうとする人はいないと思うので・・・。



    ビーフジャーキーも肉製品です。 一見、乾きものでも肉製品です。お土産で買ってきてはいけませんm(_|_)m






    760ml×3を超える量のお酒



    760mlてどういうこと?て感じですがワインボトルはだいたい750mlで製造されてるんです。



    10ml差がついてますが、少し多めに入ってるビンも正確に測るの面倒だから免税しますよ、てことでしょうm(_|_)m



    ということでワイン3本までが免税範囲で、4本目からは課税対象です。



    なのでお土産で買うなら3本までOK、です。4本以上は買ってはいけません。



    760ml×3つまり2280mlが免税枠です。



    ビールやブランデーなど、ワイン以外のお酒についてはボトルの容量が760mlより小さいものも多いので、



    その場合は3本以上免税になります。




    これに関しては今回ワイがワイン5本買ってきましたので、後で詳しくレポートしますm(_|_)m






    1個20万円を超えるもの


     
    外国の免税店で、せっかく免税なんだから奮発してまえ!!と高い腕時計なんかを買ってきた場合、



    その品物が日本円で20万円以上であれば、悲しいことに帰国時に免税対象から外れてしまいます。



    正確にはすべてのお土産の合計金額が20万を超えたら免税対象から外れてしまうのですが、



    合計金額を計算するにあたって例外規定があって、現実的にはこまごまとしたお土産に税金がかかることはほぼ無いです。



    でも1個だけで20万を超えてしまうと「合計も何も・・・」と例外規定にも当てはまらなくなるので注意が必要です。



    まあ課税されても日本で買うより安いなら海外で買う価値はあるかもしれませんが、せっかく海外で買ってきたものを日本で課税されるって・・・面倒くさい上に悔しくないですか?笑



    よって1個で20万円を超えるものも買ってはいけません。















    ワイの経験上の話ですが、日本の税関は比較的甘くて荷物チェックなんて滅多にしない気がします。



    「どうせチェックなんてされないから持ち込んでしまえ!」なんてことはせずに、



    持ち込んでいけないものは持ち込まず、免税範囲を超えるのであればちゃんと申告するようにしましょう!!!























    ②ワイ、免税範囲を超える量のワインを持ち込む。
     


    上に4本以上のワインは買ってはいけないなどと書きましたが、



    ワイが今まで会った旅人さんたちはやっぱりご当地ビールやワインをお土産として買って帰りたい、という人が多かったような気がします。



    お菓子や、アクセサリーなどの雑貨には税金はかからないので皆さん何も心配せずに買って持ち帰ってるのですが、



    お酒に関しては漠然と税金をぼったくられる、というイメージがまとわりついてしまっているので



    お土産として買うのを敬遠している方が多いようです。



    で、どのくらい税金払わさせられるの?という質問をよく受けるのですが、



    きっぱり言います。ビール・ワインなら1リットル当たり200円
    です!!! 



    たった200円ですよ!?



    なので何ダースも買わない限り数万円ふんだくられる、なんてことにはならないんです!



    手荷物に入れられる量なんてかなり限りがあると思うので、現実的に空港の税関で支払う額は数百円程度です。



    前に「日本で3000円くらいで売られてるワインを、ヨーロッパで1000円くらいで買うことができた!でも日本に帰るとき差額の 2000円払わさせられるんじゃなかろうか・・・?」と相談してきた旅人さんがいらっしゃいましたが・・・



    そんなことはないです!!



    これはおそらくTPPやらの影響で関税の役割を曲解されてしまったんだと思います。



    1リットルあたり200円、これが重要なんですm(_|_)m



    ビール・ワイン以外のお酒の税率はこちら税関サイトに詳しい説明があります。







    と、いうことで今回ワイは南アフリカから帰国したので、



    南アフリカといえばワイン!!!ワインをがっつり持ち帰ってやろうと!!!



    免税範囲を超える量のワインを持ち帰ってきましたので、そのレポートしますm(_|_)m







    【ワインを買うに際して】



    お酒をお土産で買うのだから、せっかくだから出国手続きをした後、免税店で・・・



    と思いたいところですが、ここで要注意!!



    搭乗予定の便が経由便の場合、経由地で機内持ち込み手荷物の再チェックがあります。



    このとき、最初の出発地の免税店で買った液体物はすべて没収されてしまうんです!!!



    例えばワイの場合、南アフリカ→ドバイ経由→日本なので



    南アフリカの空港内免税店で買ったワインは南アフリカ→ドバイの飛行機に持ち込むことができますが、



    ドバイ→日本の飛行機には持ち込めないんです!!!



    せっかく得して買ったのに!!!ということにならないように、



    お酒をお土産として買う際は空港内の免税店ではなく、街なかで買うようにしてください。



    あ、もちろん経由地なしの日本への直行便なら出発地の空港内免税店で買うことができますm(_|_)m



    そんなこんなでワイは、ケープタウンのワイナリーと、



    ピーターマリッツバーグのスーパーで、合計5本のワインを買い、日本へ持ち帰りますm(_|_)m



    ワインだけで10キロくらいある・・・ヒィィーー・・・(´;ω;`)





    【空港でのチェクイン前】



    ワインはビンだし・・・スーツケースだと、もし割れたときに中が大惨事になってしまう・・・



    だから機内持ち込みにしたいな・・・と思ってしまいますが、残念ながら機内持ち込みの液体物は100ml以下の容器に入れないといけません・・・。



    なのでワインボトルなんて当然のごとく不可。



    おとなしく預け入れ荷物の中にがんばって押し込んでください・・・。



    その場合はチェックイン時に必ず「ワインボトルが中に入ってる」ということを伝えて、



    「FRAGILE」(ワレモノの意)のラベルを貼ってもらうようにしてください!



    ワイの場合は服でワインをぐるぐる巻きにし(特に首の部分が割れやすいので重点的に)、



    スーツケースの角がバックパックにぶつかっても衝撃が伝わらないように



    外側にガイドブックでガードしましたm(_|_)m





     
    【機内にて】



    機内で先ほど書いた携帯品・別送品申告書 が渡されます。リンク先は白い紙ですが、



    実物は黄色い縦長の両面に印刷されているカードです。



    いつもならば氏名住所〜などを書いて、



    質問事項に全部「いいえ」にしてサインすればいいのですが



    4本以上のワインを持ち帰って課税になる場合は



    携帯品・別送品申告書

    1.下記に掲げるものを持っていますか?

      2 免税範囲(B面を参照)を超える購入品・ お土産品・贈答品など 

    を「はい」にチェックを入れます。



    次に裏面(B面)の「酒類」のところに持ち帰る本数を書きます。



    免税範囲の3本から溢れる本数ではなく、持ち帰るすべての本数です!ご注意を!




     

    【到着後】



    無事日本に着陸し、イミグレを通ったら荷物のピックアップです。



    このとき荷物の中身をチェックして、割れてないか確認してください!!



    もし割れていたら悲しきかな、ゴミ箱に割れてしまったビンを捨て、



    先ほどに携帯品別送品申告書に書いた本数を修正します泣(捨てた分の税金を払わないようにするため)



    で、荷物をピックアップした後は税関ブースなのですが、



    いつも通る緑色の「免税」レーンではなく、赤色の「課税」レーンに行ってください!



    この課税のレーンの名前はいろいろあって分かりづらいので、税関職員に「課税なんですけどどこに並べばいい?」と聞いてみてくださいm(_|_)m 



    税関ブースで自分の順番になったら携帯品別送品申告書を渡します。



    税関職員から何の酒を持ち帰ってるのか聞かれるので正確に答えてください。



    なぜかというと税関サイトの通り、お酒の種類によって税率が違うからです!



    そして普段はめったに荷物チェックなんてされないですが、



    おそらく確認のために荷物チェックがあると思います。



    ワイはなぜか荷物チェック無しでしたが、ワイの次の外人は荷物チェック喰らってました笑



    荷物チェックした後は税関職員が税額計算をしてくれて、納付書を渡されます。



    この納付書を税関横の納付カウンターに持って行って税金を払えばおしまい!!



    そのまま外に出て行ってしまって大丈夫ですm(_|_)m








    ちなみにワイの場合は

    750mlのボトルを5本持ち帰り、免税枠は3本なので2本分課税。
    750ml×2=1500ml → 1.5L
    税率はワインなので1リットル当たり200円
    よって1.5L×200円=300円

    300円分の納税でしたm(_|_)m



    ワイン2本に300円・・・。あ、5本で300円か。高いか安いか、感じ方は人それぞれですが、ワイ的には

    激安

    だと思いますwww



    だって日本で5000円以上するワインを2000円ちょい、



    日本で3000円くらいするワインを数百円で買ってるんだしw









    上に4本以上のお酒は買うな、なんて書いてしまいましたが、実際には課税されてもそんなに高額になることはないし、



    計算も税関がやってくれるからそこまで面倒くさいことではありませんでした。



    ワイは、課税されようとも4本以上持ち帰る価値はあると思います!!!
     







    やべー 同じ記事内で矛盾してるーーー笑